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一度メンタルトラブルにはまった過去があると、「脳」と言われたら脊髄反射的に反応してしまうようになりました。まして本書のタイトルには「一流の頭脳」とあります。一流の頭脳がすごい!アインシュタインやモーツアルト、レオナルドダビンチなどの歴史上の偉大な人物の脳がすごい!こんな事を知りたいわけではありません。

何故本書を読むのか?それは帯のメッセージにあります。

秘められた脳の力を最大限引き出し、あらゆる能力を最大化する、究極の英知!

こんな大風呂敷広げてカス情報だったら目も当てられません。とんでもない詐欺本ですよね。しかしamazonの評価は☆4.2とまずまずですし、寄せられたコメントも悪くない。一読の価値ありと判断し早速手に取ってみました。

総じて運動が脳に良いという事で、週3回の45分以上のランニングを推奨している。ストレスを開放し、ストレスに強くなり、集中力が向上し、やる気がアップし、記憶力が改善し、創造的なアイデアがひらめき、あらゆる疾患リスクを低減する夢の様な秘策が、実はただ運動する事だったと言うオチなんです。

しかしながら、忙しいサラリーマンにとって週3回の45分以上のランニングはかなり難しい。正直アラフィフで週に1回ジムのランニングマシンで30分走るだけでも翌々日まで疲労が残ってしまう。それをあと15分延長して3倍に増やすとなると、それを継続するハードルの高さが際立つ。

実に簡単な究極の秘策かもしれないが、この継続という課題が実は大きいのでしょう。週か月継続すると大きな改善効果を実感できるそうなのですが、やっぱり週3回は厳しそうです。読みながら思わず歩き出したくなる1冊です。読み物としてもとても面白いです。
一流の頭脳
アンダース・ハンセン
サンマーク出版
2018-02-26