適応障害 症状と治療の記録

治療効果を高めて復職後の再発防止を目指すブログです

カテゴリ: リハビリ

リハビリ初日です。
当然このようなリハビリを経験するのは
初めてなので緊張します。

でも、辛いコミュニケーション障害から解放されるための
リハビリプランなのですから、
無駄な時間を過ごすつもりはありません。
しっかり吸収したいと思います。

1週目は病気の理解です。
まず、なぜ病気が発症したのかを
客観的にとらえられるようにします。

人間の欲求レベルは5段階に分けられると
アメリカの心理学者マズローさんがおっしゃっています。

これによる5段階欲求は以下の通りで、
3段階目までの欲求が満たされないと、症状が出るとのことでした。

  1. 生理的欲求
  2. 安全・安定の欲求
  3. 帰属欲求
  4. 承認欲求
  5. 自己実現欲求
つまり、生きていくために必要なものが手に入り、
何らかの集団に所属してそこに居場所がある状態です。

1~3が満たされると、承認欲求や自己実現欲求へと
より高次の欲求を求めるようになるそうです。

TwitterやinstagramなどのSNSでの評価指標である”いいね”は、
まさに承認欲求を満たすためのツールだと言われてますよね。

自己実現は、オリンピックで金メダルを取るだとか、
パイロットになるだとか、医者や弁護士になるだとか、
大きな夢を実現することです。

冷静に自己分析すると、1~3までは満たされており、
4においてもまずまずな背景を考慮すると、

私の場合は欲求が満たされていないために症状が出ているのではなく
トラウマによる影響が大きいと思いました。

リハビリではマズローの5段階欲求が引用されましたが、
昨今ではアメリカの心理学者である
マーチン・セリグマン教授によって創設された
ポジティブ心理学が注目されているようです。

ポジティブ心理学における”幸福感に影響を及ぼす要因”は

「年齢」「性」「お金」「教育や知性」「育児」「気候」
「遺伝」「ストレス」「結婚」「社会的ネットワーク」
「文化」のように

細かく細分化されていて確かに納得できる点があります。
細分化すれば精度が高まるのは当たり前なんですけどね。

また、幸福感を増すための方法が示されていて、
居酒屋のトイレによく貼ってありそうな事が書かれているのですが、

個人的に特に気になったのが、

「生涯にわたる目標や夢に全力を傾けること」です。
マズローで言う自己実現欲求を満たす行為だと思います。

人生の目標を追い求めることで、多くの満足感や喜びが得られる。
「フロー」状態の時間が長いと、幸福感が増す。
「フロー」状態が得られる活動を選んで取り組む。

今の仕事でフロー状態が持続した経験がないです(汗)
リハビリ期間中に見つけたいですね。
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適応障害と発達障害

今日は病気理解の2日目です。

適応障害の再発防止には、自分自身を客観視できるようになることが大切です。風邪や外傷のように目に見える病気ではないため、うつ病や適応障害の症状を理解する必要があります。

うつ病

うつ状態は、朝起きたときが最も強く、次第に薄れていく傾向があるそうです。でも治ったわけではないので、翌朝また辛くなり、さらに朝夕の格差が大きくなり、症状を悪化させてしまう傾向があるようです。

例えば・・・

朝早く目が覚めて会社に行きたくないと感じる。食欲もない、仕事に集中できない、夕方少し気分が良くなり仕事をガンバル。やっと休日になって、録画しておいたテレビを見ても面白くないし友達にも会いたくない。そして、だんだん寝られなくなる

このような気持ちの日内変動が起きるのもうつ病の特徴です。うつ病の心の症状は大きく2つあります

  • 憂鬱感
  • 興味・関心の低下
その他付随した症状としては

  • 判断が鈍くなる
  • 自身が無くなる
  • 自分を責める
  • 過剰に不安になる

気分障害は通常であれば回復するのですが、気分が沈んだ状態が2週間以上続くときは、うつ病と診断される場合があります。うつ病になりやすいタイプは、総じて「真面目で頑張り屋さんの人」です。

私の診断は適応障害ですが、休職前の症状は明らかにうつ状態でした。

適応障害

適応障害は軽いうつ状態というとわかりやすいかもしれません。うつ病が肺炎ならば、適応障害が風邪といったところでしょうか。
  • はっきりとした心理社会的ストレスに対する反応で、3か月以内に発症する。
  • ストレスに対する正常で予測されるものよりも過剰な反応
  • 社会的または職業上の機能の障害
  • 不適反応はストレスが解消されれば6か月以上は持続しない
  • 他の原因となる精神障害がないことが前提
適応障害の治療は、原因の除去となっています。心理的・社会的ストレスを軽減することが第一で、環境要因を整えて、適応しやすい環境を整えたり、休職・休学して休養し、心的エネルギーを回復することが大切です。

私は4年前にも適応障害を経験したので、早めの初動が取れ、症状が重くなる前に休職することができてよかったです。現時点ではストレッサーから離れているため症状は無く良好です。

うつ状態や適応障害の症状が現れたら何科を受信したらよいのかわからないですよね?精神疾患の場合に受信するのは大きく2つに分かれますがポイントは以下の通りです。

精神科・・・ストレスによる気分障害
心療内科・・・ストレスによる体の障害

胃潰瘍や十二指腸潰瘍はストレス性も場合もあるので、まずは心療内科を受診して治療するのも有効です。

自閉症スペクトラム

私のストレッサーに部下(リーダー)があります。彼は、スケジューリングや部下とのコミュニケーションがうまくいかずしばしばトラブルを起こします。

その都度指導を行ってきましたが、自閉症スペクトラムの症状を知って彼の行動がマッチしていました。つまり、指導程度で変わるようなものではなかったということです。

自閉症スペクトラムは、「対人関係の障害」と「パターン化した興味や活動」の2つの特徴を有し、コミュニケーションの目立った障害がないとされている障害です。

そうであるならば、できないことを無理やりさせていたわけですから何度指導しても無理ですよね。ストレスを受けるだけです。

人それぞれ少なからずパートナリティーがありますので、その特徴を理解して、コミュニケーションを調整したほうがうまくいくんですね。


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今日は病気理解の3日目です。

2日目でも触れましたが、やはりストレス耐性を高めるためには、自分自身を知ることが重要だと学習しました。具体的には、どういった状況に対して強いストレス反応を示すのか知ることです。

今回は、株式会社ヒューマンエナジーの代表取締役で心理カウンセラーの相場聖さんのタイプ分けテストを行いました。

自分自身を理解するための7つのタイプ
  1. 脅迫傾向タイプ
  2. 過去引きずりタイプ
  3. 現実逃避タイプ
  4. 悲観思考タイプ
  5. 過敏反応タイプ
  6. 自尊心偏重タイプ
  7. 他社中心タイプ
チェックシートでは、各タイプ別に10個程度のチェック項目があり0点~3点の4段階で評価します。合計得点が18点以上のタイプが強いストレス反応を示すと考えます。

私の結果ですが、強い傾向順に次の様になりました。特定のタイプが突出しているのではなく、複数のタイプが共存しており、様々な外的要因に対してストレスを受けやすい傾向でした(汗)
  • 過敏反応タイプ 20点
  • 脅迫傾向タイプ 19点
  • 過去引きずりタイプ 19点
  • 現実逃避タイプ 18点

ではそれぞれのタイプと対策を簡単にまとめておきます。


過敏反応タイプ

穏やかで他人に気遣いができる反面、自分に対しても同じ気遣いを求めてしまいストレスにつながりやすい。またストレスを表に出せないためため込みやすい。対策としては、物事のとらえ方を変えるビリーフチェンジを行います。

 ビリーフチェンジの方法
  1.     紙の中央に線を引く
  2.     左側にその日の出来事を書き出す
  3.     失敗など、自分にとって少しでもネガティブな出来事に〇を付ける
  4.     〇を付けた出来事について、ポジティブなとらえ方を右側に書き出す

また、過敏反応タイプは、出来事に過敏反応して、瞬間的にネガティブな感情が出てしまいがちなので、自分を落ち着かせる”丹田呼吸法”も効果的とのことでした。

余談ですが、マインドフルネス呼吸法と言うものもありいずれも呼吸をコントロールしてリラックスする手法です。

 
脅迫傾向タイプ
完璧思考で常に100%を求めるタイプです。自分にも他人にも厳しいので仕事で信頼されますし、リーダー的存在を担う事も多いです。一方でかくあるべきと言う固定観念が強く、それが心理的な囚われとなってストレスになる傾向があります。

対策としては固定観念を外していくことがポイントで、物事を別の側面からとらえるようにします。この方法を認知行動療法と呼ぶそうです。過敏反応でも触れた、ビリーフチェンジも効果的です。


過去引きずりタイプ
過去過ぎ去ったことをいつまでも引きずって、ストレスとなり、気持ちの切り替えができないタイプです。こういったタイプの場合は、過去ではなく、未来にフォーカスするようにします。

ヴィジュアライゼーション法と言うのがあり、未来に起こってほしいことを視覚的にイメージします。イメージしづらい場合は、言葉にしたり、描いたりする方法もあります。

現実逃避タイプ
受け身・受動的な人に多いタイプです。夢や目標は普通の人よりもたくさん持っていますが、「やってみて失敗したらどうしよう」という不安が強く、それがストレスになっています。対策としては、今何ができるか、今何をすべきかを考えることです。やり方は次の通りです。
解決思考:SFA(ソリューション・フォーカス・アプローチ)
  1. もし、うまくいっていなければ違うことをする
  2. もし、一度やってうまくいったのならまた同じことをする
  3. もし、うまくいっているのであればさらに良い方法を試してみる

あまりハードルを上げずに、実現可能なレベルに抑えることもポイントです。


まとめると、私の場合は次の3つスキルを身に着けることでストレス耐性を高めることができるはずです。
ビリーフチェンジで多面的に物事をとらえられるようにする
ヴィジュアライゼーションで未来志向を手に入れる
解決思考で能動的になる
3日目にして、取り組むべきターゲットが明確になってきました!
早速、未来志向でストレス耐性を身に着けた自分をイメージしてみました(笑)

興味がある方は下記書籍を手に取ってみてください。




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今日は病気理解の4日目です。

いっしょにリハビリに取り組んで切る方々に、自身の病気について発表します。

発表内容
  1. 症状が出る状況
  2. 発生する症状
  3. 症状を緩和する方法
  4. 発症時の職場の人への要望

私の場合は、怒りの表情に強いストレス反応を示します。
自覚症状は、胸の苦しさや動悸、唇が震えて話せない等です。

これらの症状が現れる前に、ため込んだストレスによる無自覚症状もあります。他人の悪口を言ったり、暴言を吐いたりしました。これらは自覚がないので周囲を不快にさせてしまいました。

症状が出たときの対処法はこれまで我慢する以外ありませんでした。我慢したストレスは、酒飲んで愚痴って吐き出すようにしてたのですが、入ってくるストレス量が多くなると、オーバーフローして仕事ができない状態になってしまいました。

ひとまず病気理解3日目で触れたビリーフチェンジに慣れて、怒りの表情への耐性を高めるようにしたいと思います。

もともと人前で話すことが苦手なので、たかが数名のグループワークですら緊張感を覚えます。おそらく深層心理的に「失敗したくない」「ちゃんとしなきゃ」と言うような、脅迫傾向タイプの表れかと思います。

誰も非難したり、茶化したりするようなことはしないんですけどね。分かっていても体が反応するんですよね。脅迫傾向タイプについて知りたい方は病気理解3日目を参考にしていただければわかりやすいと思います。本来、すぐにビリーフチェンジを行えたらよかったのですが、今気が付きました。まだ慣れません(汗)

余談ですが、私が適応障害を発症した根本原因は、幼少期の父親の厳しいしつけによるトラウマです。高いストレス状態で怒りの表情を向けられると、過去の体験がフラッシュバックします。夢に出てくるまでではないですが、しんどいものがあります。

そこでトラウマセラピーを用いてトラウマを癒して克服できればと考えています。

「あの日」「あの時」「あの場所で」。。。

東京ラブストーリーじゃないですが、辛かった体験を心理レベルで再体験しその時の感情を処理して、マイナスの信念形態をプラスに変える方法です。



もしかしたらトラウマかも。。。

と思い当たるようであれば手に取ってみてはいかがでしょうか。
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今日は自己理解の1日目です。

ストレスの多くは人間関係によって生じ、その多くが「勘違い」によって起こると言われています。
アドラー心理学ではこれを「ベイシックミステイクス」と言います。
ベイシックミステイクスの種類

決めつけ
 可能性でしかないのにレッテルを貼る
(例)あの人は忙しい時に仕事をさぼる

誇張
 1でしかないことを10に盛ってしまう
(例)あの人はいつも無駄話をしている

過度の一般化
 ある部分の問題であるのに、全体の問題だと思い込んでしまう
(例)某会社で不祥事が発覚したが、業界全体で蔓延しているはず

単純化
 100点満点でなければ0点と同じだと切り捨てる
(例)金メダル以外は意味がない

見落とし
 一側面だけを見て他の側面を見ないこと
(例)あの上司は細かい指摘ばかりしてくる

誤った価値観
 非建設的な価値観で物事をとらえる
(例)受験に失敗したら人生おしまいだ
では、なぜ「勘違い」が起こるのでしょうか?
それは、ネガティブなライフスタイルを通して情報を認知するからなんですね。
ライフスタイルとは3つの要素で構成される

自己概念(私はダメな人間だ・・・等)
世界像(世の中の人は誰も信用できない・・・等)
自己理想(他人は私にもっと敬意を払うべきだ・・・等)
イライラ、怒り、不安等の症状を和らげるためには、自分自身の心の癖であるライフスタイルを理解して、ポジティブなライフスタイルに書き換えていくことで、ネガティブな心の癖を変えていくことができます。

ライフスタイルの書き換えは、「ビリーフチェンジ」も効果的です。


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